・書籍『統制経済と食糧問題』刊行のお知らせ

 11月中旬に本を出版します。詳しくは、成文社のホームページを 参照ください。

 5年越しの調査結果をまとめたもので、ポーランドの文書館にある一次史料やさまざまな刊行資料を利用して、第一 次大戦期プロイセン領ポーランドの中心都市ポズナンにおけるドイツ当局の食糧政策を具体的に分析し、さらにその結果生じた民族問題について自分なりに独自 の見解をまとめたものです。

 本の奥付でも書きましたが、この本に対する評論や意見は、このホームページで公開する予定です。読んだ方は、忌 憚無く、ご意見をお寄せください。

(2001年11月6日)

(2002年1月8日改訂)

1) 岡山大学経済学部の田口雅弘先生から、ポーランド研究メーリングリストで ご紹介いただきました。

松家仁『統制経済と食糧問題 −第一次大戦期におけるポズナン市食糧政策−』、成文社、2001年、3200円。 (ISBN4-915730-32-8)

 第一次大戦期ポズナンの配給制度を中心とした統制経済を、文書館資料に基づき詳細に分析した労作。ポズナンの配 給制度を分析する意義は、当時のドイツの統制経済がその後の社会主義体制や日本の戦時経済の雛形になったという点にある。また、統制経済に実施にあたって は民族問題が微妙に絡んできており、日本人研究者の客観的で新鮮な視点が本書の特徴になっている。(田口)

(2002年1月25日)

2) 桜美林大 学の西岡達裕先生から、著者への私信として以下のようなコメントを頂きました。

 前略 松家仁さん

 このたびは御高著『統制経済と食糧問題』をご恵贈いただき深謝いたしております。アメリカ政治外交史を専門とす る私に、同書の専門的な意義を云々する資格はありませんが、実証性に乏しい小論が量産される傾向が強い昨今のわが国の学界の動向を顧みて、「可能な限りの 史料」を用いたという一文に始まるこの実証的な業績が書物として世に問われたことを大変うれしく思っております。もちろん、社会科学の研究は実証的であれ ばよいとか、実証的以上であってはならないというものではありませんが、私は、実証研究の限界を問題とするポスト・モダン的な思想に影響されたとおぼしき 人々が、みずから実証研究の労苦を経験することもなしに、簡単にそれを乗り越えられると思っているかのような態度を示すことがあることに、何とも言えない 違和感を感じていたのです。どういう文脈であったかは忘れてしまいましたが、大学院生の頃に、松家さんが「一年に何本も論文を書くような学者は信じられな い」と述べておられたことが懐かしく思い出されます。(中略) ますますのご活躍をお祈りいたします。お礼かたがたご報告まで。
 
 2002年3月15日
 桜美林大学国際学部 西岡達裕

 (2002年3月16日)

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